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執筆者の写真藤井 充

電動キックボードの無免許化、ヤバいね、という話。

こんにちは、フヂエンの藤井です。


もう一月近く経ってしまいましたが、11月5日&6日に東大阪市の花園中央公園にて開催された「HANAZONO EXPO」にて実施した試乗イベントの事を書きます。

2025年の大阪万博のプレイベントとしてのHANAZONO EXPOだったそうです。

私はニワカ講師をつとめた試乗イベントに忙しくて全く他のブースは見れていません。(笑)

今、巷で流行っている?空飛ぶ車とかが展示してあったそうです。知らんけど。


(補足情報です:私は、フヂイ エンヂニアリングの社長ですが、電動キックボードの設計開発については、「日本でいちばん多く取り組んでいる」という自認しております。他社さんのモデルも設計していたりするので、アナタの街を走っているあの電動キックボードも私たちが作ったモノかもしれません。というワケで、今回の講習役を買って出た次第であります。)


んで、今回、イベント主催者さんから「電動キックボードの試乗会やりませんか?」とお誘いいただいた際に、「電動キックボードの規制緩和の発表以降、どうも電動キックボードへの風当たりキツくなっているので、ただの試乗会やるよりも、安全講習含めた「一歩踏み込んだ」試乗会にしたらどうだろう?」とご提案申し上げたところ、「それやりましょう!」という事で、やる事になりました。


試乗会は、日本を代表する電動キックボードのメーカーとしてGlafitさん、Swallowさん、そしてフヂエンの3社合同で行いました。

他社さんのプロダクトにじっくり乗る事も出来て、いろいろと勉強になりましたね。

試乗会の内容は、

・電動キックボードの操作方法説明

・各社のプロダクトの特徴を説明

・広場での5項目の操縦訓練(発進・停止・急制動・スラローム・段差乗り越え)

約30分の基礎練習の後、公道を実際に走行。

という流れで行いました。


2日間、50名弱の方々に体験いただいてみて、ニワカ講師としての感想をひと言で言うと、

「電動キックボードの無免許化はやっぱりヤバい。」

です。

乗り始め、恐々、フラフラな方でも、30分の講習&実技でかなり安定して乗れるようになりました。

講習&実技はリスク低減にかなり効果あると思います。

それでも、30分の講習&実技だけで、公道にひとりで出て行くのは怖いんじゃないかな~、と思います。


加えて言うと、今回、公道走行があるという事で、普通免許お持ちの方に限定して試乗いただいたのですが、電動キックボードの乗りこなしは出来なくても道路交通法の基本的な事は知識としてお持ちの方々が対象だったわけです。

2024規制緩和では16歳以上なら誰でも乗れる未来がやってくるので、一旦停止とか右折レーンの事とか、全く知らない若者たちが乗るわけです。けっこうヤバいと思います。


法案が通っているという事は、もうコレは不可逆的なモノなんですかね?

今の流れのままで規制緩和だけ行われたら確実に「防ぐことが出来るハズの事故が起きてしまった」事態が全国で起きると思います。

推進派の方々は、社会が便利になるベネフィットがより大きいからそれくらいのリスクは無視できる、とお思いなのかもしれませんが、やっぱり防げる事故は防ぎたいですよねぇ。

より成熟度の高い社会を目指すのであれば、手間がかかって面倒だけれども、全国で安全教育するなりの対策をしっかりやるべきだと私は思います。「安全講習&実技」って地味で面白くないのが難点ですね……。なんか楽しいアクティビティにする方法ないかな?



Sunameriみたいな危ない乗り物作ってるヤツが何言ってんだよ。

と言われそうですが、リスクある乗り物こそが持つ魅力もある訳で、それも含めて説明して、知ったうえでリスクを制御する、それこそが乗り物を乗りこなし楽しむ行為だと考えます。

だからまぁ、やっぱり面倒くさいけれども、電動キックボードという便利なモノを乗りこなし楽しむ為には、それなりの講習と実技が必要なんだろうなぁ、と今回のイベントで思いを強くしました。


規制緩和まであと1年強、残り時間はそれほど長くありませんが、フヂエンなりに機会作って「安全講習&実技」を取り組んで行こうと思います。

もしご要望あれば、出張講習も承りますので、お気軽にお問合せくださいませ。

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【2023.04.03 メディア掲載情報】

伊勢新聞に7月法改正に関するコメントをご掲載いただきました。 <まる見えリポート>電動キックボード7月法改正 免許不要に事故増危惧も - 伊勢新聞 (isenp.co.jp)

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