開発に至る経緯
STORY
もともとは仕事の合間にほんの遊び心で、スーパーカブを電動にしてみたり、ハイパワー電動バイクを作ってみたりしていました。
スケボーを電動化して遊んでいた時にその便利さに驚き、「この乗り物を公道で乗れるようにしたい!」と考えるようになったのが電動キックボード開発のきっかけでした。
公道を走らせるために保安基準を読み込み、試作を重ね、2018年にはSunameriの形ができあがってきました。
2019年2月よりCampfireにてクラウドファンディングを実施、多くの方にこの挑戦をご支援いただき、晴れてSunameriを商品として世に出すことが決まりました。
ずっとレース業界という限られた世界で、かなりマニアックなものづくりをしていた私たちにとって、このような形で世間の皆様から「欲しい!」と言っていただいたことはとても嬉しい出来事でした。その後は初めての量産体制構築に戸惑いながらも、クオリティを落とさず、効率よく、生産をするための試行錯誤を続けながら少しずつ販売が始まりました。皆様との繋がりの中で、多くのフィードバックをいただき、「作り手の偏愛ぶりが伝わってくる」と評される面白い乗り物に成長させていくことができました。
コロナ渦の中、海外サプライヤーからの部品供給が遅延し、非常に苦しんだ時期もありました。その中でも2020年6月には2回目のクラウドファンディングに挑戦、皆様のフィードバックを受けた改良モデルを販売しました。2020年11月には生産台数100台を達成することができました。
特徴
CHARACTOR
Carbon fiber monocoque
ロードバイクや航空機等に広く使われている、軽くて丈夫なカーボンファイバーをボディ全体に贅沢に使用しています。レース仕込みのカーボン成型技術を持つ、フヂエンだからこそのこだわりです。船底型のバッテリーボックスは、カーボンファイバーモノコック構造となっており、外装全体のしなりで体重を分散させながら凸凹した路面でもスムーズに走行出来ます。
Suspension
前輪に専用設計( 特許出願済 )のカーボンファイバープレートサスペンションを使用しています。部品点数を減らし軽量化、バネ下が軽く、かつ低重心の本体設計を施しました。
Performance
きちんと曲がり、止まるという基本要素に磨きをかけました。ハンドルを切るのではなく体重を掛けることで曲がる、他の乗り物にはない面白い動きを体験できます。
まるで路上でサーフィンをしているような、スノーボードに乗っているような、不思議な感覚が味わえます。
設計から製作まで日本で行っているからこそ、丁寧に日本の基準に沿いながら作りました。普通免許を持っていれば、ミニカー登録をしてナンバーを申請、公道の走行が可能です。
Road going
Portable vehicle
折り畳みレバーを操作することでハンドルを折り畳むことができ、そのまま前輪を転がしてどこまでも行けます。車の積載時の省スペース化も実現しました。
Sunameri
スナメリは小型のイルカです。小さいながら、しなやかで艶やかな質感と俊敏で滑らかな動き、愛らしい見た目から連想してこのデザインと名前になりました。
フヂエンがものづくりをする三重県の伊勢湾は美しい海で、多くのスナメリが生息しています。
穏やかで美しい海をのびのびと泳ぐスナメリをイメージして、無駄のない美しいシルエットを心掛けて造りました。
GALLERY
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