Sunameri2021始動します。
2019年より販売を開始し、早2年。発売当初は想像できなかったことですが、全国約100人のユーザー様にご愛用いただいています。この2年間様々な紆余曲折がありました。また多くのユーザー様からたくさんのお声をいただきました。改良を加え、より進化した新Sunameriを自信を持ってお届け致します。


Sunameri
2021 model
¥545,000~
(税込¥599,500)
航続距離:
約30km(LG製) or
約50km(Panasonic製)
※Panasonic製は有料オプションとなります。
最高速度:約50km/h
※Sunameriのようなタイヤ径の小さい乗り物で50km/hの速度を出す場合、ごく僅かな路面の凹凸や体重移動の変化に大きく影響されてしまうため、非常にコントロールが難しく危険です。
公道では30km/h~35km/h程度に抑えて走行し、それ以上の速度を出す場合は、広い場所かつフル装備でお楽しみください。ブーストボタンによって普段の速度は30~35km/h程度に抑えられるようにしてあります。
充電時間:約8時間
※今後急速充電器のオプション販売も検討する予定です。
重量 :約25kg
耐荷重 :90kg
※有料オプションで耐荷重増強が可能です。改造をすると耐荷重は140kgまでとなります。
こちらに掲載している車両のディテールは予告なく変更することがございます。なるべく情報を共有させていただくようにしますが、予めご了承ください。

1. Suspension
これまでのSunameriは自分の足でバランスを取り、操作するのが面白かった反面、高速度走行の際に左右に振れる「ワブル現象」がユーザー様より報告されていました。この現象について検証を行い、サスペンションジオメトリーを変更することで車両自体の直進性を高めた構造を新たに設計しました。面白さを損ねず、安心感のある走行フィーリングを実現しました。また一つ一つの部品を見直し、大幅に剛性を高めました。これにより外乱の影響を受けにくく、思い描いた軌道での走行がしやすくなりました。
2. Folded Structure
これまでの折りたたみ機構よりも簡単に操作できるよう、大幅にデザイン・設計変更を行いました。ワンタッチでロックを外し、折りたたみをすることができます。また剛性感も高く、走行距離が伸びてもガタが出にくい造りとなっております。ゴツく見えがちな金属部品ですが、Sunameriの柔らかな曲線を大切にデザインをした結果、Sunameriの表情を形作る新たな個性の1つとなりました。





3. Brake
Sunameriは前後ディスクブレーキを採用しております。これまでのモデルからブレーキローターサイズを見直し、ブレーキキャリパーも変更した結果、制動力は維持しつつコントロール性が高まりました。より自然なブレーキコントロールが可能です。またメンテナンス性を高めることも意識して、設計や部品変更を行いました。
4. Handle
これまでのアルミ製のものに、より軽量でデザイン性の高いカーボン製のハンドルも追加しました。リーンセンターより離れた部品の軽量化により車体をリーンしやすくなり、乗り味も大きく変わります。
また他の小部品についても一通り再検討をしました。
ウィンカーボタン:ユーザー様からのリクエストが多く、スライド式からスイッチボタン式に変更
ミラー:より視認性が高く、高級感のあるミラーへ変更
グリップ・スロットル:ユーザー様からのリクエストが多く、これまでのレバー式スロットルよりハーフグリップスロットルへ変更
※カーボンハンドルはオプションとなります。


Story
Sunameriのこれまで
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2018



電動キックボードを作り始めたきっかけは、当社社員の1人が休みの時間を使い、スケボーを電動化して遊び始めたことでした。これがとても便利で面白かったのですが、「でもこれって公道を走らせたら違法だよね?」という話になりました。何とか公道を走らせたい!と考えるようになり、保安基準を読み込みリサーチをして、後にSunameriとなるプロトタイプの開発が始まりました。できあがったものを使ってみるとその面白さに夢中に。もし欲しいと言ってくださる方がいらっしゃるようだったら、お渡しできるようにしよう、ということで本格的な開発をスタートしました。同時にクラウドファンディングに挑戦することを決めました。
2019



最初は遊びの延長から始まったこのプロジェクト。「この得体の知れないモビリティを欲しい人は果たしているのだろうか。」
一抹の不安を抱えながらも、クラウドファンディングに挑戦をしました。すると有難いことに、多くの方からご支持をいただき、晴れて量産をすることが決定しました。かなりマニアックな世界でものづくりをしてきた私たちにとって、このような形で広く多くの方々に応援いただけたことはこれまでなかった経験であり、嬉しいと同時に大きな責任を感じていました。クラウドファンディングの最中も、ハンドルポストのデザイン変更を行う等、お客様にお届けするための準備に取り掛かり始めました。
2020



これまで一点モノのものづくりが多かった私たちは、初めての量産体制構築に苦しみましたが、少しずつお客様へ商品をお渡しできるようになってきました。一方で思いもよらぬハプニングもありました。新型コロナウイルスのパンデミックです。これにより特に物流に大きな混乱が生じ海外サプライヤーから部品の供給が途絶え、Sunameriの生産ができなくなる時期もありました。しかし2回目のクラウドファンディング実施で皆様に助けていただきつつ、11月には累計生産台数100台を達成することができました。それぞれのお客様との繋がりも、私たちにとって大切な財産となっています。

へのこだわり
「走ること」
Sunameriの最大の特徴は、「走行の面白さ」です。ハンドルは自転車のように回らず、体重移動でデッキを傾けて方向転換をします。まるで道路の上でサーフィンやスノーボードに乗るような不思議な感覚を味わうことができます。そのため通勤や街乗りなどのシティコミューター的な使い方にはあまり適さないのかもしれません。どちらかというと、スポーツアクティブティに振り切っているモビリティです。乗りこなしていただくのには少し練習が必要ですが、思う通りに操ることができるようになると、爽快な乗り味をお楽しみいただけます。
2021



Sunameriに高速度域で乗車した際に左右に振れる、「ワブル現象」について報告があり、一度生産を休止し検証を行いました。これまでのSunameriはご自身の足で操作できる範囲が広い分、外乱への対応等、難易度が高い部分も多々あったことは否めません。今回直進性を高めた足回り構造を新たに設計し、操作の面白さをあまり損ねることなく、安定感がある乗り心地を実現しました。各部品の剛性も高めたため、ガタが出にくく快適にご乗車いただけるかと思います。また他の部品についても一通り見直し、マイナーチェンジを行いました。これまでのユーザー様のフィードバックをできる限り反映しました。

Surf
the
Road!!

へのこだわり
カーボン
レーシングカーや航空機等に広く使われている、軽くて丈夫なスーパー素材、カーボンファイバーを車体全体に贅沢に使用しています。レース仕込みのカーボン成型技術を持つ、フヂエンならではのこだわりです。
温度などの外的条件にも左右されやすいカーボン成型作業は量産には向かず、一個一個ハンドメイド的に製作をしています。美しいボディを作ることができるようになるまで、エンジニアが何度も失敗を重ねながらも、試行錯誤を繰り返しました。


作ること
へのこだわり
カーボンの成型から始まり、組み立てまで鈴鹿の当社工場で行っています。金属加工部品やプラスチック金型製作・成型は近隣のパートナー企業さんにご協力いただいています。鈴鹿はモータースポーツの街。近くに高い技術を持った会社がたくさんあります。Sunameriの製作に携わってくださっている企業をご紹介します。
(取材をしながら少しずつ更新して参りますので、お楽しみに!)