フヂイエンヂニアリングの小林愛鐘(あかね)と申します。
フヂエンは小さな会社なので、販売・広報宣伝・人事・在庫管理等々を幅広く担当しております。
エンジニア・経理の仕事以外のことはほぼ全て、といったところでしょうか。
これまでこのブログはフヂエンの代表であり、Sunameri開発者の藤井が更新をしてきました。私は技術者ではないため専門的な話はあまりできませんが、よりお客様の目線に近いところから、フヂエンや電動キックボードのこと、現場での奮闘等をお伝えできるのではと考え、ブログを更新することにしました。
3日坊主にならないように頑張ります!笑
さて、いきなりセンセーショナルなタイトルになってしまいました。
まさか販売担当者が自社の商品をおすすめしない...なんて自分で言ってしまうとは。
でも、これ本当です。
有難いことにお電話やメールで「Sunameriが欲しいです!!!」とご連絡をいただくことが増えてきています。
ですが、「う~ん、正直なところおすすめできませんね」なんて言ってしまうことが多々ああるんです。お客様にはしばしば「正直すぎてびっくりしました」なんて言われます。それはそうですよね、購入したくて連絡しているのに、やめた方がいいって言われてしまうなんて。笑
Sunameriは他の電動キックボードと比べて、決してお手頃なお値段と言えるものではございません。私たちとしてもなるべくミスマッチなくこのモビリティをお届けし、長く使っていただきたいと考えているため、このような対応をさせていただいています。
特に「シェアリングやレンタルサービスに使いたい」「通勤に使いたい」とおっしゃる方にそのようにお伝えすることが多いです。 隠すことは何もないので、今日はその理由を正直にお伝えしたいと思います。 理由① Sunameriはシティコミューターではない Sunameriの大きな特徴の1つに、ハンドルが自転車のように回らず「体重移動によりデッキを傾けて方向転換をする」ということが挙げられます。大きく体重を移動させながら操縦していくのはとても面白いですが、街乗りに最適かというと疑問です。(もちろん乗りこなしてしまえば、街乗りも余裕ですよ) そもそも当社の電動キックボード事業は、仕事の合間に社員の1人が遊びでスケボーを電動化したところから、スタートしました。その電動スケボーに乗って遊んでいるうちに、「面白い!」「便利だな~」と気が付きました。そして公道で乗ることができるようにするために、保安基準を読み込みリサーチしながら、試作車を作り上げました。 いわば社員の遊び心がきっかけとなって、Sunameriは生まれました。 そのような背景もあり、どちらかと言うと、シティーコミューターというよりは
遊びに振り切った「スポーツアクティビティ」
と表現する方が正しいように感じます。 フヂエンはもともとレーシングカーのメンテナンスや部品製作、趣味性の高い自動車の修理やレストア、整備等を生業としてきました。
社長を始めとして、もともと車が大好きなメンバーが集まっています。 そんな私たちにとっては「移動が便利になる」ということより「移動が面白くなる」ということが何より大切なことでした。
そんな社風の中Sunameriがこだわりを詰め込んだ、ある意味「癖の強い」モビリティになったのは、当然の流れであったと言えると思います。笑
是非車やバイクが好きな方に乗っていただきたいですし、特別な移動体験をしていただきたいと思っています。
逆に言うと「ただただ便利に移動したい!」という方にとっては、少し扱いにくいモビリティとなっているのかもしれません。
理由② 乗りこなすのは結構難しい
前述のように、Sunameriはデッキを体重移動で傾けることで、方向転換をするモビリティです。自転車に乗り慣れている方からすると、この「ハンドルが回らない」という感覚があまりないので、戸惑われる方が多いと思います。
これがシェアリングやレンタル事業をされたいという方にはおすすめしないという理由です。不特定多数に乗っていただくのは少し難しいと思います。例えば、専属スタッフがサポートできる、公道で乗る前に十分練習できるスペースや時間が取れる、という状況であれば話は別かもしれませんが...
ちなみに当社では2019年F1日本グランプリが開催された時に、駅から鈴鹿サーキットまで「レンタルキックボードでサーキットへ行こう!」というキャンペーンを実施しました。その際にはスタッフが先導し車通りの少ない道を通りながら、お客様をサーキットへご案内しました。これはかなり好評でした。
いろいろな方にご試乗いただいている中で、すんなりと乗りこなされる方と、全く乗れない!という方、どちらもいらっしゃり、これはこれまでの経験も大きいのかな?と感じております。スケボーやスノーボード、サーフィンをしているような方は、体重でコントロールするイメージがつきやすいのかもしれません。 私自身も実は最初はすんなり乗ることができませんでした。 試乗イベントのお客様がいない空き時間に練習がてら、パイロンの周りを8の字やスラロームでぐるぐると回っていると、どんどんとコツが掴めて操作が面白くなってきました。
確かにSunameriを乗りこなすのは少し難しいですが、上達していく面白さがあり、練習を重ね乗り物の特徴を理解していくことで、自分に寄り添ってくれるような感覚を味わえるのが、このモビリティの醍醐味であると感じています。 是非やんちゃな子どもを温かく見守るような視線で、気長に付き合っていただきたいです。 (乗りこなすとこんなこともできるかも?↓)
理由③ 電動キックボードって結構危ない思いもする ここ数年、日本でも電動キックボードを始めとした、次世代小型モビリティへの注目が大きく高まりつつあります。しかしもちろんそれぞれのモビリティで、得意不得意・できることできないことがあります。その特徴を正しく理解し、状況により使い分けていくことが大切なのではないかと考えております。 Sunameriを始めとした電動キックボードは、パッと乗車しパッと走行することができるという気軽さが大きな武器です。煩わしいことがなく、移動したい時にすぐに使えるというのは大きなポイントだと思います。 ただマイナスポイントとして挙げられるのは、「小径タイヤである」ということだと思います。タイヤが小さいことで、路面の情報を敏感に受け取りやすいです。
自動車やバイクがものともしない地面の荒れや轍に結構影響されます。 そのような状況ですぐ横を自動車がすり抜けていくのは、やはり怖いです。 本当は海外のように電動キックボードが走ることのできるような、専用道路が整備されていればストレスなく走ることができるのにと思いますが、すぐに現状が変わるものではないので仕方ないですね。
なるべく車通りの少ないコースを選んで走っていくのが大切です。
そのような癖がつけば、狭い道にも問題なく入っていくことができ、小回りの利く電動キックボードはとても便利なものだと感じることができると思います。 自動車の移動では気が付かない新たな発見ができたりして、面白いですよ。 様々な電動キックボードが市場に出回るようになったとは言え、まだ身近にあるものとは言えない現状です。状況によって使い分けると言ってもなかなか想像するのが難しいかと思います。少しでも電動キックボードの特徴や魅力が伝わるように、どのようなことができるか、考えていきたいです。 Sunameriの特徴を開発者の藤井が解説しております。ご覧いただくとイメージが湧きやすいのではないかと思います。↓
理由④ メンテナンスフリーではない 全ての「動くもの」に通じることではございますが、Sunameriはメンテナンスフリーではございません。
動かしていれば(場合によっては動かしていなくても)、時と共に様々なところが摩耗したり、壊れたりします。
自転車やバイク、自動車は、整備屋さんに持ち込めばだいたいのことは直してもらえるかと思います。電動キックボードも徐々にそのような状況になっていくといいなとは思っているのですが、現状まだまだ認知度が低いこともあり、受け入れてくれる整備屋さんがどのくらいあるのかは不明です。
ある程度はご自身で工具を使い、整備していただく可能性があると考えていただくのが良いと思います。当社では2021モデルから、Sunameriをお買い上げいただいたお客様に簡単な工具セットをお渡ししております。
考えられる整備としては、ブレーキのメンテナンスやすり減ったタイヤの交換等が挙げられます。
もちろん当社でもご入庫いただき、一通りの整備や部品交換等承っております。ただ、送料のことを考えると気軽にお送りいただくことは難しいと感じております。
当社でもできる限り動画でセルフメンテナンス方法を皆様にお伝えしようと準備を進めております。メンテナンスにお付き合いいただきながら、Sunameriライフを楽しんでいただけたら本望です。
長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
おすすめしないと言いつつ、気が付いたらやっぱりSunameriをおすすめしていた気が...笑
でもやはりミスマッチがなく、楽しく使っていただきたいのです。
「これってどうなのかな?」「こんな使い方はできるのかな?」
そんな疑問を持たれた方は、是非お気軽にお問い合わせください。
正直にお答えします。決して押し売りしません。
◎ Sunameriは便利なシティコミューターというよりも、遊びに振り切ったスポーツアクティビティ!たくさん遊んでください! ◎ 乗りこなすのは少し難しいですが、上達していく過程を楽しんでください♪
◎ Sunameriの特徴を押さえていただき、使いこなしてください。 ◎ メンテナンスフリーではございません。整備にもある程度お付き合いいただきたいです。 また少しずつ発信していこうと思います。 引き続きよろしくお願い致します!! 新しくアップロードした動画です。是非ご覧ください (^^)
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