電動キックボードとの付き合い方を考える

更新日:9月27日


前回のブログ更新より長い時間が経過してしまいました、フヂイエンヂニアリングの小林です。


最近電動キックボードを巡る大きな動きがありました。 インターネット上では日々多くの方々がこの件について議論をしています。 それらを目にする中で、改めて自分の頭の中を整理し、今発信すべきことがあるのではないかと感じ、久々に執筆しています。


どんな動きがあったのか


先日衆議院で道路交通法改正案が可決されました。

これにより2年以内の施行を目指して様々な調整が始まります。 改正の内容としては、

最高速度が時速20km以下など、一定要件を満たす電動キックボードを新たな車両区分である「特定小型原動機付自転車」に位置づけられる。
特定小型原動機付自転車には、16歳以上なら免許不要で乗車できるようになる。
ヘルメットの着用は任意となり、車道に加えて普通自転車専用通行帯、自転車道での走行も可能に。

というものです。

これまでは公道で電動キックボードに乗るためには、原付免許もしくは普通免許が必須でした。

大幅な規制緩和とも取れる改正内容に、「事故が多発するのではないか」「怖い」という声があちらこちらで上がっています。


電動キックボードの特性について


私は2019年よりSunameriやXiaomeriなどの電動キックボード販売窓口を務め、ユーザーさんとコミュニケーションを取り、また自分自身も電動キックボードを持ち歩き様々な場所で使ってきました。

その中で一番大きく感じたのは、全てのものがそうであるように、電動キックボードもまた万能ではないということです。

良いところ、悪いところ、特性をよく理解し、どのように社会の中で活用をしていくべきか、今一度問題提起をすべきであると感じています。(既に改正案は衆議院で可決されていますが...)

そして今後電動キックボードの購入を検討されている方にも、よくお考えいただきたいです。



先日衆議院議員の電動キックボード試乗会についてコメントされた方へ、当社の藤井がTwitter上で発言した内容が大きな注目を集めました。


大きな反響を受け、この発言について詳しく説明したnoteも公開しました。

https://note.com/fudien/n/nbaebdf4bf1ed この中ではエンジニアの視点から、電動キックボードの道路上での危険性について以下の3点から説明をしています。


①走行性能は自転車以上バイク未満
②小径タイヤなので荒れた路面や段差は苦手
③立ち乗りなので重心が高い

販売員であり、1ユーザーでもある私からは、「電動キックボード」というものを正しくご理解いただくために、以下を追記したいと思います。

無免許であるからと電動キックボードに飛びつくのではなく、特性をよく理解してご自身の移動スタイルに合うかどうか、よく考えていただきたいなと思います。


🛴サンダルのようなモビリティ


ここは強調したいところなのですが、電動キックボードは決して自動車やバイクに代わるモビリティではありません

実際に様々な道を走ってみるとすぐに分かります。(まずは是非ご試乗を!)

早いスピードで広範囲を走ることは難しいので、あくまで「ちょっとそこまで」の移動を便利にするものであると認識していただく必要があると思います。

藤井がよく使う「サンダルのようなモビリティ」という言葉がまさにそれを表現しています。


「近くのコンビニやスーパーに買い物に行きたい。だけど今日はなんだか歩くのが面倒くさい。車やバイクを車庫から出して乗っていくのもなんだかしんどい。」


こんな場面を経験されたことはありませんか。

まさにこのようなシチュエーションで電動キックボードは真価を発揮します。

玄関からサッと取り出して、パッと上に乗って、ボタン1つで電源オンして走り始めることができるというのは、とても気楽です。

まさにサンダルのような感覚ですね。

だからこそ、このモビリティの得意・不得意をよく理解し、練習し、使い分けるということをユーザー一人ひとりが徹底することが非常に重要となってきます。


🛴道選びが非常に大切


同じ場所が目的地であっても、自動車に乗っている時と電動キックボードに乗っている時では、全く異なる道を選んで移動します。(私の場合は、バイクに乗る時は自動車で通る道と同じ道を走ることが多いので、その点電動キックボードは大きく異なると感じています。)

電動キックボードに乗り、幹線道路で自動車がかなり速いスピードで横をすり抜けていくシチュエーションは非常に怖いです。

敢えて住宅街や農道などの車通りが少ない道を選んで通るようにしています。

電動キックボードは音が非常に静かで、周囲に迷惑がかからないので、まさにそのような道に合っていると感じます。(自然の音もよく聞こえて、天気がいい日はとても気持ちがいいですよ。)

後述しますが、車通りの多い道を避けると、往々にして山の中を通っていく道を通らなくてはいけない場面が発生します。

だからこそ、当社のSunameriは登坂能力が高く設計してあるんです。


🛴練習は必要不可欠!


段差を超えるとどうなるのか、

スピードを出している時に急制動をするとどうなるのか、

轍を走るとどうなるのか、

路面が濡れているとどうなるのか、


藤井がnoteの記事で書いているように、「気軽に乗ることができる」電動キックボードの性質上、道路上の様々な外的要因の影響を受けやすいです。

本格的に公道で乗り始める前に、上に書いたようなことを体感してみること、操縦方法や対策を考えること、が大切です。

今の日本政府が進めている方向性とは完全に逆のことを言っていますね。

免許がいらないということであれば、民間レベルでも勉強や体験ができる機会を作ることが必要になってくると感じています。


電動キックボードとの付き合い方を考えたい


ここまで、電動キックボードの特性について書いてきました。

ここで強調させていただきたいのは、藤井が書いているように、「危険だからやめよう」ではなくて「危険だからきちんと勉強し、練習し、付き合い方を考えよう」ということです。

きっと飛行機や自動車が登場した時も、「危険だ!」という声が多くあったのだと思います。先人たちの努力で、今ではこれらの交通デバイスはなくてはならないものになりました。おかげで昔は地方から東京まで何日もかけて歩いて移動したのに、今では数時間で到着することができるようになりました。その結果、いろいろなことができるようになりました。

動くものである以上は事故や故障は減らせたとしても、0にすることは困難でしょう。

安全面の問題と天秤にかけ、それに勝る社会的メリットがあるのであれば、ルールを整備し、付き合い方を考えて導入していくべきです。


電動キックボードは正しく活用すれば、日本の地方過疎化や高齢者問題に対して、大きな貢献をする可能性があります。

私たちメーカーとしてもセーフティドライビング講座の開催や、情報発信、仕組みづくりなど、できることを考えていきたいと思っています。

是非皆さんも一緒にこの新しい交通デバイスとの付き合い方を考えませんか。


電動キックボードがあって良かった、という経験


昨年の秋のことです。

私は紅葉を見に行くために、夫と一緒に愛知県の香嵐渓に出かけました。

車にはSunameriとXiaomeriを載せて。


思った通り、香嵐渓は多くの人で混み合っていました。

敢えて自動車渋滞が始まる手前、少し離れた駐車場に車を停めました。 そこからはもちろん、2台の電動キックボードでの移動。

裏道を通りつつ、ストレスなく移動することができました。

会場では警備員さんに車体を見せたところ、自転車を置いているスペースに置かせていただくことができ(場所によりルールが異なると思うので、必ずご確認ください。)、ゆっくりと紅葉を鑑賞することができました。


帰りは「少し冒険してみよう!」ということで、敢えて山の中に入っていく裏道を選択。

混み合っている会場とは打って変わって、ほとんど人通りのない静かな道で、美しい紅葉を見ながら電動キックボードで伸び伸びと移動しました。

途中気になるものがあると、立ち止まって休んだり写真を撮ったり。

電動キックボードがあるからこその、豊かな時間の過ごし方ができました。


※ 紅葉撮影のためヘルメットを外しておりますが、通常安全のため着用をするようにしております。(当社の電動キックボードはミニカー登録のため、ヘルメット着用の法的義務はございませんが、安全の観点から着用を強くおすすめしております。)


マナーを守らない人もいたり、印象が悪くなってしまっている電動キックボードですが、是非正しい使い方についての知識が広まり、よりよく活用されていくことを切実に願っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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最近SNSで「藤井さんに聞いてみた!!」というシリーズを定期的に更新しています。

当社の藤井に、不意打ちで質問をぶつけ、回答をしてもらっています。

そのせいか、最近工場で藤井と鉢合わせると、おびえた顔をされます...笑

是非ご覧ください!



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